Phantom.2 第二試合 ツチグモ & 妙典 & 白菜 vs 大太郎坊 & 熱波

 

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ファントム・ヤマプロが戻ってきたのは、大太郎坊ツチグモに掟破りの土葬を食らわせている場面だった。

 

巨体にも関わらず、デスティーノの様に綺麗な円を描いた後転が、体格差のあるツチグモの頭にしっかりと体重を乗り、後頭部をマットへと激しく叩きつけている。

 

その様はもはや事故である。受け身はしっかり取っているようだったが、それにも限度というものがある。とにかくリングサイドへと急ぐことにした。

 

その間も試合は続いている。ツチグモは随所にらしさを見せていたらしいが、土葬を食らってからは明らかに動きが悪い。ダメージは深いようだ。

 

大太郎坊も最初は圧倒的な体格を活かしたファイトを見せていたらしいが、技術で力を制される場面が多くなり、ついキャラを忘れた技を使ってしまったようだ。

 

引き金となったのは妙典新であるらしい。体格差に押される場面を打破しようと、プロレスを忘れ、総合の技術で試合をコントロールし始めたのだ。流石に大太郎坊の華麗な技には面を食らったものの、熱波猛を捕まえてからは、鬼の所業を食らわせる。新人にも容赦がない。

 

最後は見せ場らしいところが無かった白菜之介が、チャンスとばかりに必殺のダイビングセントーンで追い討ちをかける。熱波も奮闘する場面も見せたが、終始技術に圧倒され、最後も袋叩きにあってしまい、フォールを奪われてしまった。

 

勝利した三人であるが、収まりが着かないのか、そのまま熱波を袋叩きにしている。相方の大太郎坊はその様子を見てはいたものの、特に助ける様子も無く、ひとりリングから引き上げていった。

 

結局、熱波を救いだしたのはファントム・ヤマプロと、後から追いかけてきた越冬であった。制止を受けて少し落ち着いたらしい、妙典がマイクを要求している。

 

妙典「オイ、大太郎坊!オマエ、仲間を置き去りにして恥ずかしくないのか?その図体は見せかけか?現実を見るのが怖いかよ、この木偶の坊!」

 

妙典の呼び掛けに大太郎坊は反応することもなく、そのまま奥へと消えてしまった。それを見た妙典もマイクをリングに叩きつけ、憮然としたままリングを引き上げていく。

 

ファントム・ヤマプロは、複数人がデカブツに立ち向かって薙ぎ倒されるショーを見せるつもりであったが、思い描いたようにはいかなかった。熱波の介抱をしつつも、この遺恨はどこかで晴らさなくてはならないと考え始めていた。