Phantom.2 第三試合 グレート・白戸 桃 vs ラビット司

 

youtu.be

 

序盤はお互い様子を見るような攻防が続くが、徐々にグレート・白斗桃が押され始める。しかし、ラビット司が得意とするスープレックスを食らってからは、覚醒したかのように白斗が一気に攻勢に出る。

 

ガンガン攻めまくり、必殺のとれたて☆シューティングスタープレスも決めたが、司は全てを受け切り、逆に必殺のラビットスープレックスで白斗との戦いに決着を着けた。

 

客席からは熱戦を繰り広げた両者へ、惜しみの無い拍手が贈られていた。

 

司はそんな客席を見回しながらも、横たわる白斗の側へゆっくりと歩み寄り、そして髪の毛を強引に掴んだ。

 

司「オイ、この拍手が聞こえているかい?これがこの試合への評価さ。なあ、オマエなかなか根性あるじゃないか。技もなかなかしっかりしてる。奴からはかなり教わってるね。努力もしてるんだろうさね。真剣に取り組んでるってのは伝わってきたよ。」

 

白斗は、髪を掴まれてる手を掴み返し、鋭く司の目を睨み返している。

 

司「ただね、確かに細かいポイントが分かってないね。効くはずの技が思ったより効いてない。受け身を取れば軽減できるはずの技で思ったよりダメージを貰う。いつもより疲れやすい。今一つ勝てないのは、そこが問題さ。つまりは、そういうことなのさ。」

 

白斗「……私に……私にご指導願えませんか?私、もっと強くなりたいんです。」

 

司「アタシが必要な理由は分かった。オマエの事も認めてやるよ。その細かいポイント、アタシが教えてやってもいい。でもね、アタシは厳しいよ。ついてこれるかい?」

 

司は右手を白斗に差し出した。

 

白斗はそれを両手で、弱々しくも力強く握り返した。