1人は規格外の身体を持つ男。
1人は極限に高めた技を持つ男。
並外れているが故に、世間には馴染めないでいる。
必要とされたのは非日常を見世物にする世界。
自身の望む姿とはかけ離れた自分を演じる日々。
本当の自分を望むものは自分自身のみ。
非日常が日常の男は、日常を壊したいと願っている。
1人はキャラクターを演じたい訳じゃなかった。
1人はインストラクターになりたい訳じゃなかった。
僕は、俺は、ただのプロレスがしたかったんだ。
境遇は異なるが、求める事は同じように思えた。
今日が日常を壊す日になるかはわからない。
今日は求められるがままに二人で入場を待っている。
どう転ぶのか?全てはリングが語るのだろう。