ティムは顔面に強烈な攻撃を集中させる。
ブルーノはいやらしくみぞおちを突いてくる。
マッチーの投げ技はキレがあって鋭い。
パウロは有り余るパワーで腰を攻め立てる。
6人入り乱れての激しい攻防が繰り広げられる中、最後は印西が満を辞して放ったスライディングラリアットで3カウントを奪った。
クリムゾン・クランここにあり、力を示した3人は肩を組む。
体格差を勢いで覆し、辛くも勝利をもぎ取った。
悔しそうな顔でリングを去るシュプリームの面々。
印西がマイクを取る。
「みがが!ごべがごげがぎグビブボングガンのぢがばが!づぎぼだいじょぶのがぜがばががなばづがづがらよ、みどげぼ!」
印西は喉が潰れているので何を言っているか分からなかったが、何だか分からないながらも、その空気感に会場は次のメインイベントに向けて、否が応にも盛り上がっていったのだった。