真っ向から一直線にぶつかっていく葛西だが、瞬は取り合わず罠を仕掛けていく。
罠に嵌まる葛西の腕はジワジワと瞬に痛め付けられていく。
観客もその緊張感に吸い込まれていくようであった。はりつめた空気の中で行徳は瞬の罠にはかからない。
葛西も自分のペースを掴もうとするが、歯車が合わない。
葛西がムーンサルトを敢行するも、気付いてないのか行徳が相手をずらしてしまい、自爆してしまった。
葛西は場外で瞬を掴まえて強引にタイガースープレックスを放つ。
更にもう一発。リングに戻ってからも一発。死に物狂いだ。
しかし、狂った歯車が噛み合うことはなかった。想の巧みな足攻めに葛西は捕まり、最後はレッグクラッチドライバーでピン。
決着が着いた後、立てずにいる葛西を三人が見下ろしていた。
それにどんな意味があるのか、やはり三人は共闘しているのか。
誰も何も語らず、ただ何時までも見下ろしているだけであった。