ファントム・ヤマプロは、新たに三名の選手を加入させた。
つい最近フリーとなったユニット「D.O.P.E」の面々だ。
内城信敏は、ハイスパートな技の仕掛けで相手を翻弄していく。
若さの前では間など眠くなるだけと言いたげなスタイルである。
24-my-showは、変則的な動きで相手を翻弄していく。
新世代の感覚に付いてこれない者は置いていくスタイルだ。
習志野奏は、一度見た技はすぐに体現してしまう天才だ。
経験さえ積んでしまえば、世界の中心になり得る男である。
ヤマプロのリングデビュー戦、お披露目の場となる。
相手は確かな技術を持つ三人に任せることにした。
ノーマン・オブスキュラは若いものの、クラシカルな技を使う。
そこらのベテランよりも技術だけなら高い厄介な男だ。
ガウル重田は目立たないが、一通りの技術を身に付けている。
対外試合やシュートマッチなどの際に安心して任せられる。
信道進はかつてのエースであり、今は若手の壁として君臨する。
最近は不調だが、いまだ衰えない姿を見せて欲しい所だ。
ヤマプロの将来を担うかもしれない若手選手には非常に期待している。
本来なら長谷川修二率いるクリムゾン・クランとの戦いを望んでいるだろうが、彼等はシュプリームと抗争中だ。
また、彼らの実力を観客の前で示さなければ、他のレスラー達も納得しないだろう。
メインイベントに絡む活躍を見せられるか、まずはこの査定マッチで確かめる腹積もりである。