Phantom.5 第二試合 越冬 & ノーマン vs 内城 & show

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越冬燕一郎は技を外された後、しばらく呆然としていた。

 

内城信敏の攻撃には隙がない。

次々と途切れることなく技が出てくる。

反撃の機会も与えてもらえなかった。

止まらない攻撃に会場も大変な盛り上がりだ。

こういうのを機能美というのだろうか。

あんなに格好良いスタイルがあったなんて。

 

24-my-showの攻撃は変幻自在だ。

次々と予想外の技が飛び出してくる。

反撃してもいつの間にか返されていた。

意外性のある攻撃に会場は狂喜乱舞している。

まさしく先鋭的なアートと言って良いだろう。

あんなに格好良いスタイルがあったなんて。

 

自分はどうだろう?基本は大事だと教えられてきた。

基本だけで試合運びができるようになれと教わった。

先輩の技を受けて学べ、修行は長い道のりだと聞いた。

じゃあこの人達は何なんだ?こんなに輝いてるじゃないか。

力があれば、それを見せつけたならトップになれるじゃないか。

この人達だって若いんだ。俺は、どうするんだ?