それぞれの今後を左右するであろう、8人が入り乱れる大混戦。
最後ラリアットで制したのはクリムゾン・クランだった。
クリムゾン・クランの面々は互いに握手を交わし合う。
シュプリームの面々は納得がいかないのかレフェリーに詰め寄る。
激しい抗議を受けてもレフェリーの裁定が覆ることはない。
毅然とした態度をとりつつも、改めて勝者の腕を上げる。
観客からは大歓声と拍手が勝利者チームへと贈られた。
その観客に怒鳴り散らすシュプリームはブーイングを浴びている。
大観衆に拒絶された四人は反発しながらもリングから引き揚げていった。
リングに残った四人のうち、長谷川修二がマイクを取る。
「皆さん!今日はありがとうございました!俺達の勝ちだ!
俺達、クリムゾン・クランは何とか問題を退けることができたぞ。
これでシュプリームはヤマプロのリングから追放、終わりだ。
俺達も自らの存在を賭けて戦ったんだ。その結果がこれだよ。
俺達の結束、尊厳は守られた。だがな、果たしてこれで良いのか?
俺は守るために戦ってるんじゃない。強さを競いたいだけなんだ。
奴等は強敵だったよ。正直、また戦いたい。これで終わりなのか?
俺は排除したくて戦ってるんじゃない。強敵を減らしてどうする?
しかし、約束だ。奴等は追放だ。だか、先の事は分からないよな。
俺は次の運命を楽しみにしたいと思っている。皆はどう思う?
まあいい。今日は俺の、俺達の赤を打ち付けた。
俺達がクリムゾン・クランだ!次は誰だ!?
誰とでも熱く、激しく、戦い抜いてやるからな!」
彼らは常に何かに抗い、戦い続けるクリムゾン・クラン。
その赤く熱い闘志は、まだまだ燃え尽きることは無いだろう。