立ち上がる

J・Dことジュディット・ダルデンヌは大真面目だ。

その性格が災いしてか、よくからかわれた。

 

考えるより身体を動かしている方が気分は晴れた。

サバットをやっている頃は練習すれば強くなれた。

 

プロレスは、どうも難しい。強くても評価は低い。

お客さんの心を掴めてないらしい。どういう意味だろう。

 

相手を信頼するとは何なのか?強いだけでは駄目なのか?

一人の世界に没頭して生きていけたらどんなに良かったか。

 

一人のマスクマンとの出会いがジュディットを変えた。

自分を表現するには、相手と観客の存在が不可欠なのだと。

 

そのための技と、対話する術を教わった。世界が広がった。

ジュディットは得体の知れない術を使い始めることにした。

 

ジュディット・ダルデンヌはプロレスに大真面目だった。

 

 

ジュエリー・キンバリーことジュディ・キンバリーは貪欲だ。

その性格が災いしてか、人からはよく敬遠されていた。

 

どんな目的であっても視線を集めるとテンションは上がった。

モデルをやっていた頃はアピールすれば注目を浴びていた。

 

プロレスは、どうも難しい。アピールしても強くなれない。

どうも説得力に欠けるらしい。どういう意味だろう。

 

相手の印象に残るとは何なのか?アピールだけでは駄目なのか?

誰からも好かれていたならどんなに良かったか。

 

一人のマスクマンとの出会いがジュディを変えた。

自分を表現するには自分の特徴を活かす必要があるのだと。

 

そのための技と活かし方を教わった。世界が広がった。

ジュディは嫌われることを恐れないことにした。

 

ジュディ・キンバリーはプロレスに貪欲だった。

 

 

レベッカ・トンプソンは常に自制心を忘れない。

自制を忘れれば全てを壊してしまうからだ。

また誰かに嫌われたくはなかった。

 

苦手だった運動もコントロールを覚えて克服したのだ。

全てはコントロールしなければならなかったのだ。

しかし、しかし、しかし。

 

全力を受け止めてくれる相手がいる。

何かを掴んで輝いている仲間がいる。

私も変われるはずだ。全てを解き放って。

 

もう堪え忍ぶのはたくさんだ。

私は、居場所を見つけてみせるんだ。