Phantom.7 第四試合 葛西 琢磨 vs 行徳 恭二

 

youtu.be

 

抗う行徳恭二を、葛西琢磨タイガードライバーで切って捨てた。

 

雄叫びをあげる葛西。

 

行徳はしばらく立てなかったが、リングを転がるようにして降りていった。

 

葛西はマイクを要求した。

 

「勝ったぞ!!俺の、俺の勝ちだ!

 

今日は、俺が勝った。次は、分からない。そんな戦いだった。

 

なあ行徳。お前、こんなもんじゃないだろ?まだやれるだろ?

 

俺達の決着は、まだ先だよな?俺達もっと上にいけるぞ。

 

お前の言う最強はまだだろ?俺の言う最高もまだまだだよ。

 

もう一丁だ。またやろうぜ、ライバル。」

 

行徳は肩を借りて引き揚げる中、片腕を上げて応えた。

 

一進一退のライバルストーリー。

決着はまだまだ先の話のようだ。

そう思いながら小さな拍手を送る女性が客席に一人。

その拍手は大歓声の中に消えていった。