オリジナル選手紹介「undo」

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名前:undo

ニックネーム:Patience

必殺技:Trance<>Entrance(トランス・エントランス、ダイナソーバスター)

 

屈強な体格を活かしたパワーに加えて、アクロバティックな身のこなしも得意で、身体能力の底が見えない。

仮面により表情は伺えないが、仮面の表情は苦痛に歪んでいる。

 

必殺のボムは三半規管を狂わせ、叩きつける衝撃で苦痛を与え、精神を異常な状態へと誘う。

一度壊れてしまえば、もう元には戻れない世界へと。

 

伝説のユニット「Ampersand」の一員で「Brother」の役割を担う。

最近は活動の形跡がみられない。

 

 

彼は貧しい村の家に長男として生まれた。

両親と多くの兄弟に囲まれていたが、身体の弱い家系であった。

 

まともな職に就けず生活は苦しい。教育もほとんど受けられない。

家族はみな苦痛に顔を歪ませていたが、長男だけは違った。

 

どんな苦痛にも耐える精神と聡明な頭脳を持っていた。

人徳もあってか、周囲からの融資により学問を極めていく。

 

彼は青年となった。

村を出て大都市のコンピューター会社に就職することができた。

徹夜でシステム開発に打ち込み、社会のインフラ構築に貢献した。

 

ハードワークだが家族の事を思うと自然と頑張ることができた。

よじれた迷路のような難題も嵐の前の静けさのように楽しんだ。

 

徹夜をすると怠くて苦い飴玉を口の中に放り込まれた気分になる。

身体の温もりが少しずつ漏れるような悪寒にもずっと耐えてきた。

 

その苦しみに唯一共感してくれる友がコンピューターだった。

虚ろな顔が映るモニターには嘘も真実さえも映し出してくれる。

 

指先だけで言葉を並べてキーを叩けば癒しの言葉を与えてくれた。

現実逃避の遊戯も退屈な処理待ちの時間を興奮に変えてくれた。

 

ある日、前触れもなくコンピューターは壊れてしまう。

インフラが崩壊し、社会が大混乱に陥るサインであった。

 

一体何故こうなったのか?自分の落ち度か?誰かの陰謀か?

支えとなっていた物を失い、彼の顔は苦痛に歪んでいる。

 

不条理な懐疑心に心が踊らされてしまっている気分だった

復旧のコマンドを何度も繰り返してみたが元に戻る気配はない。

 

もう元には戻せない。

全ては終了したのだ。

 

彼は天を仰いだ。

家族の顔が浮かぶ。

 

意識が薄れゆくにつれ、浮遊感に包まれていく。

すると今まで感じていた苦しみが不思議と薄れていった。

 

そして身体に快楽の刺激が駆け巡る。

まるで至福の刺の園を訪れたかのようだ。

 

目を閉じればもっと見えるよ。

そう誰かが語りかけてきたような気がした。

 

彼は目を閉じた。

 

目を瞑るのを画面越しに見届けた彼は修復コマンドを打ち込んだ。

全ての苦しみは取り消された。

 

 

○fpwnet

https://firepro-w.com/item/detail/233097

 

○紹介動画

オリジナル選手紹介「undo」【ファイプロW】 - YouTube

 

ファイプロ広場

https://soryu.xsrv.jp/fp_square/wrestler_disp_1.php?w_uid=801


○制作メモ

色々気にせず完全に趣味を詰め込んだの作ってみようシリーズ。

チャゲアス関連の楽曲タイトルなどを幾つかチョイスして組み合わせる。

そこから連想される内容をレスラーに落とし込んでいく遊びをしてました。

苦痛に顔を歪めながらシステムを保ってたけど取り返しつかなくなって壊れたエンジニアです。

苦痛の象徴。