必殺技:Brother Sun & Sister Moon(テキサスジャブ)
感情があるようだかそれを感じさせない人工的な雰囲気がある。
人とは思えない程に屈強なで、いくら打ち付けてもすぐに起き上がってくる。
技らしい技もなく無尽蔵に殴り付けてくるが、1つ1つが重い。
彼の一挙手一投足は人を熱狂させる何かがある。その世界観に心酔するものは多く、一部では伝説の存在として語られている。
謎の集団「ampersand」のリーダー格。神出鬼没で、世界各地様々なリングに前触れ無く姿を現す。目的は不明だが常に激しい戦いのあるところに身を置いている。
最後の目撃情報は約10年前だが、それより何十年も昔から活動記録があり、実像についての謎は多い。
気付いた時には実験台の上で横たわっていた。
今まで自分が何をしてきたのか記憶が無い。
身体には無数の傷が刻まれている。痛くはない。
身体を起こす。
自身を拘束するようなものは何も無かった。
見回すと機械めいた設備がびっしりだ。電源は付いている。
周囲には誰もいない。辺りを歩き回ってみたが人気は無い。
ここにいてはいけない。無性にそんな気がした。
何かの施設らしき中をあちこち歩き回り、階段を登って外に出る。
自分が居たのは敷地の広い地下室で、その上は小さな教会だった。
建物はかなり古びれており、放置されてかなり経っているようだ。
その辺りは深い霧と森に囲まれていた。
周囲に音は無い。空には薄暗い曇が広がっている。
方角も分からないまま森の中を闇雲に歩いた。
何日も歩き続けたが、不思議と疲れを感じることは無かった。
数年後。
自分が何者か未だ分からないまま朽ち果てた教会に再び舞い戻る。
変わらず人気のない施設に、彼は自身を知る手懸かりを求めた。
古びた煉瓦造りの建物は迷宮のようで自身を見失いそうになる。
幾日も施設中を探し回った結果、幾つか分かった事があった。
ここは人造人間を研究する施設であるらしい。
施設は暴走した複数の人造人間によって崩壊したらしい。
自分は重要人物らしき人の複製、レプリカであるらしい。
何か人類を正しき道へと導く使命があったらしい。
手懸かりはあったが、自身が感じているものへの答えは無かった。
数年人里で過ごしていく中で、自分は何かを渇望しているようだ。
何か重要なものが欠けており、その欠落感が募ると記憶を失った。
それは人々が家族と笑顔で過ごしている姿を見ると必ず起きた。
気付けば辺りは跡形もない廃墟となっていた。何かが足りない。
彼はこれ以上は得るものが無いと考え、再び宛のない旅に出る。
彼は果てしない旅を続ける中で、4人の仲間を見つけていた。
それが家族と呼べるのは解らなかったが、破壊衝動は収まった。
左腕は兄へ、右腕は妹へ、左脚は息子へ、右脚は娘へと捧げた。
家族との繋がりを示す絆として血で染めたベルトを巻き付けた。
しかし、いつも家族の誰かが破壊衝動に駆られてしまうのだ。
自分達では止めることができない。まだ何か足りないのだ。
彼らの旅は欠落した何かを見つけるまで続くのだろう。
○fpwnet
https://firepro-w.com/item/detail/233095
○紹介動画
オリジナル選手紹介「The Replicant」【ファイプロW】 - YouTube