プロレスリングプロダクション「ヤマプロ」所属の新人、越冬燕一郎がヤマプロでの出来事等をお伝えする「燕ログ」。
今回は先日行われたヤマプロ主催のイベント、船橋マリンアリーナにて行われた「リユニオン・ウィズ・バベル」の模様について、配信動画レビューします!
テッテレー!
えっとぉ~俺、越冬です!
さて、今回は「REUNION with BABEL」についてお話したいと思います。
皆さんは格闘プロレス団体「バベル」についてはご存じでしょうか?
約15年前に旗揚げし、ショー的要素を廃した格闘技色の強いプロレス団体として注目を浴びていましたが、経営の悪化、次期エースとされた選手がMMAで敗北するなどがあり、約5年で活動を終了をした……ってこれはネットで調べた情報ですw
俺自身は昔の事なのでよく知らないです。ただ、ヤマプロの前身、円山プロレス時代に師匠が交流していて、かつヤマプロには以前バベルに参戦していた選手が多く集まっているので、同窓会をやろう!っていうのが発端なのだそうです。
更にはバベルの中心選手だった二人、まるたつよし選手とステファン・ブリュッヘン選手が正式に引退できていないという事で、花道を飾ろうということになりまして。功労者への感謝と、事実と反する事への意思表示をしたいという選手も多かったそうですね。
というわけで俺は今回裏方に専念してましたが、色々見てきたこともありますので、その辺りも交えながら動画レビューしていきたいと思います!
本大会のルールは、全てヤマプロ・ユニバースルールにて執り行われました。
バベル専属レフェリーだった方が故人であるのと、選手達のファイトスタイルも変わってしまっているので、間を取って当時に近いルールを採用しているみたいです。
第一試合から師匠!
師匠はバベルにも数戦出場経験あるとの事で、当時の姿「ザ・ファントム」として登場です!
かたや内城クンはバベルでデビューを果たした後すぐに団体崩壊を経験したそうで、長年モヤモヤとしていたみたいなので、今日バベルとして戦えるのは感無量というところでしょうか。
試合ですが、師匠が普段の試合では見せないグラウンドテクをふんだんに披露してました!これスパーの時の師匠そのまんまです!昔はスパーと同じ事をリング上でやってたんですねぇ。
しかし、ヘビー級の内城クンもテクニックは十分、スピードもあるし攻撃も重い。最後はスライディングキックを顔面に決めた所でレフェリーが止めました。
初戦から殺伐とした雰囲気が漂っていました!
お客さんもいつもと違う空気に戸惑いを隠せないようでした。
二人とも凄かったです!
ヤマプロ・カラテ連合からの提供試合です。
ダニエルはバベル参戦経験があるんだそうです。流星君は知らなかったみたいで、俺と一緒に昔のビデオ見て勉強しましたね。
激しい打撃戦が展開されましたが、2R早々にダニエルの飛び膝で流星君をKO!
同窓会の雰囲気は何処へ?
バベル生え抜きの義兄弟コンビが一騎討ちです。
想さんはバベル崩壊の戦犯とされてます。次期エースと期待されてる中でMMA大会に出場し、何も出来ず大敗。そこからお客さんが入らなくなって……。
でも話を聞くと当時はエースの不在、経理不正によるトラブルで経営不振になりかけていて、話題作りを狙っていたようなので、想さん一人が悪い訳じゃないみたいです。
瞬さんはそんな想さんをアニキと呼んでずっと慕い続けています。想さんは当時の事を恨み節の様に言いますが、他人のせいにはしない人ですからね。
二人がここで当時の誤解を晴らすような戦いをするのかと思いきや、いつもと同じファイトをしてましたね。払拭のチャンスだと思うんですが、過去は過去、今を生きる二人らしい戦いだったのかも。
最後は瞬さんがスープレックスの連発によるTKOで勝利!まさかのアニキ超え!俺は大興奮でしたが、お客さんからはブーイングの嵐。相当恨まれてますね……
それでも想さんはニヤニヤしながら瞬さんと肩を組んで下がっていきました。もうお二人の絆は深いんだなと、ひとり感動してました💧
【第四試合】妙典 新 vs インディペンデンス村山
ヤマプロMMA部門からの提供試合です。
想さんをMMA大会で倒したのは村山さんの師匠で、妙典さんは想さんの敗退を見てプロレスに幻滅し、MMAジムに入ったんだそうです。
バベルに影響を受けている二人がMMAをやりつつも、今はプロレスの試合に出場しているってのも不思議な運命ですね。
試合はなんと妙典さんの膝連打でレフェリーストップ!
バベル勢はグラウンドでの打撃戦には当時力を入れていなかったそうで、想さんもそれでやられてたみたいです。
そういう所を再現してみせるとか、さすが現実を魅せる男といったところでしょうか。
あと、妙典さん教えるのめっちゃ上手いです!
そして村山さんは……パッションの人です!!
【第五試合】行徳 恭二 vs セルゲイ・シェフチェンコ
僕はセルゲイってMMAでしか知らなかったんですが、元々はバベルで人気だったんですね。裏ではずっとお子さんの写真を見せて周ってニコニコ笑ってるような人です。
行徳さんはそんなセルゲイを慕っていて、飛び付きのクロスヒールホールドは直接教わったんだそうです。何でも教えてくれるらしいですよ。
そんな二人の対戦ですが、行徳さんが有利に動きまくって最後は掟破りのクロスヒールホールドで決めました!
いや、直伝だから別に良いのか。憧れのセルゲイから直伝の技で勝つっていうのはどういう気分なんだろう?
試合後に握手したセルゲイは笑顔、行徳さんは泣いてました。師匠超えの達成感かのか寂しさかのか。
俺にも師匠とそんな日を迎えることがあるのだろうか?
【セミファイナル】まるた つよし vs ステファン・ブリュッヘン
昔からのバベルファンにはこちらの方がメインなのかもしれません。
でも二人はせめてセミにしてくれって譲らなかったそうです。
メインが引退試合だとバベルは本当に終わっちゃうみたいで悲しい。
魂だけでも受け継がれて欲しいから、現役選手に未来を託すようにしてくれ。
そういう思いもあったみたいです。
当時は二人とも怪我をしていて、経営状況も悪いから、満足な解散興行もできないままバベルは終わってしまって。
二人に感謝している関係者は大勢いますから、何とか花道を飾りたいって想いが繋いだ大会なんだと思います。
ここでちゃんと引退試合ができて、当時の無念を晴らせたって方々は多いのではないでしょうか?
最後の対決、ヘビー級同士の純粋な技のぶつかり合いはとても迫力がありました。
これがバベルの戦いだったんだなって、当時は分からなくても感じるものがありました。
最後はまるさんが勝利しましたが、勝敗以上のものを感じましたね。
お二人とも長い間おつかれさまでした。
さて、メインイベント!
バベルについた悪いレッテルを貼り替えようと動いたヤナギさん。
バベルへの出稽古をきっかけに大きく飛躍した修二さん。
バベルの魂を受け継いでいる二人が現在のトップ選手としての戦いを魅せてくれました!
これは……俺からは何を言っても蛇足になっちゃう気がします。
是非とも試合をご覧下さい。これが今のヤマプロなんです!
バベルに縁のある選手達によるリユニオン、ただの同窓会では終わらせません!
どんな過去を背負っても、それを活かして未来に進んでいかなきゃならない。
様々な想いをもって集まっている俺達の生きざま、これからも続いていきます。
その延長線上に俺はいますから!いつか歴史を作る男になってみせます!
それにしても熱かったなぁ、崩壊してもバベルの歴史は永遠ですね。
それでは今回の燕ログはここまで!
また次回の更新もお付き合い願いたいです!
次回もキミのハートに~
コネクト!!