地下鉄サリン事件。
高校卒業して新聞配達してた頃に起きた事件。
それまで世間で流れてたニュースって田舎者の自分には何処か他人事のような、遠くの世界で起きてた出来事としか思えなかった。
ある早朝、配達先に黄色いテープが貼られていて入れなかったが、それが事件を起こした教団だった事を朝のニュースで知る。
そういう体験をしてから初めて現実の世界と自分の世界がって地続きなんだなと感覚的に正しく認識した気がする。
そんな出来事だった。
あれから四半世紀過ぎて、今では現場となった東京で毎日を過ごしている。
今は何処にいても何が起こるか分からない世界で生きているんだという意識が何処かある。
生きていて忘れたい事は山ほどあるし、忘れてしまった方が前を向いていける事も沢山ある。
でも、平穏に過ごしていくためには忘れてはいけない事も沢山ある。
いくら自分の世界だけを綺麗に飾っても、それぞれ個人の世界が集まってるのが世の中なので、人との干渉がある限りどうしても綺麗にはならない。
大小関わらず誰もが何らかの利権を求めて生きている世の中では、何が正しいかなんて判断はなかなか難しいかもしれないし、正解も一つではないと思う。
どう考えるかはそれぞれの自由だが、世の中でどういう事が起きて今があるのかは忘れないようにしたいし、そういう社会であって欲しいと願いたい。
被害に遭われた方々へ心からお悔やみを申し上げます。