名前:フォルティス=マキナ
ニックネーム:機械仕掛けの神
必殺技:ディオニュソス(垂直落下式バックドロップ)
より高みへと誘う神を模した機械であり、どんなに混沌とした状態であっても、絶対的な力により事態を収束するとされる。
花山院政光の命令にだけ従う謎の存在。
政光曰く「ドブで拾った」とのこと。
派手なテクニックや大技は無いが、大きく頑丈な体躯を活かした重厚なレスリングを見せる。パワーファイターに見えて意外と何でも器用にこなす万能な一面も持ち合わせている。
首を中心に攻めたてた後、バックドロップを何度も機械のように繰り返す。感情の起伏が感じられないため、本当に機械なのではないかと不気味がられている。
食らうとまるで泥酔したかのように身体の自由が利かなくなる程のダメージを負う。
神奈川出身。生まれつき身体が大きかった。
小学校入学初日に腹痛に見舞われ盛大に漏らしてしまう。
そのことで散々からかわれるようになってしまった。
日々いじめがエスカレートしていくことに我慢できず、絡んでくる同級生を片っ端からねじ伏せていった。
それからは喧嘩に明け暮れる日々を過ごすことになる。
工業高校時代は柔道とボディビルで身体を鍛えていたが、暴走族同士の喧嘩に巻き込まれて大暴れ。
それが原因で高校を中退する事態となった。時を同じくして大工であった父親が脳梗塞で倒れる。
入院費・治療費を稼ぐため、土木作業などの肉体労働に精を出す。
高額な費用を稼ぐため、時には基礎工事の違法建築に参加することもあった。
場所は札幌。
毎回異なるものの、人気のない裏通りが集合場所だった。
夜中にトラックの荷台に載せられ、遥か遠い大自然の片隅まで揺られていく。
着いた途端、指示されるがままに作業に入る。暗くなったら簡単な食事が与えられる。
それが終わったら狭いテントに何十人もの男達がすし詰め状態になって眠りにつく。
それが三日三晩続いた後、現金の入った封筒を渡されて帰路に着くのだ。
そんな出稼ぎツアーに何度か参加していたある日。
何度か一緒になった男と仲良くなった。と言っても顔見知りという程度。
少し雑談をしたりするくらいだったが、なんとなく気の合う男だった。
時には隠し持ってきた酒を分け合って飲んだりもしていた。
深夜、ツアー一行は寝静まった所で警察の巡回に見つかってしまう。
労働に疲れ、酒に酔った分眠りも深く、逃げる間もなく捕らわれた二人。
それから二人は何日も執拗に事情聴取をされることになる。
暗く辛い日々が続く中、同室で過ごしたその男とはある種戦友のような感情が芽生え始めていた。
しかし、ようやく解放された頃には既に父親が亡くなり、他の家族は行方不明となっていた。
数年後、彼は円山プロレスのスタッフとして働いていた。
しばらくすると、大きな身体を見込まれてリングデビューで果たす。
何でもそつなくこなす器用さで団体からは重宝されていたが、倒産を機に行方を眩ましたままだ。
全ての行動にはifがある。
自分はどの選択肢を間違えたのだろう?
もう少し器用に生きる事は出来なかったか?
それとも全て運命によって決まっているのか?
もはや神の力でもなければ問題は解決などしない。
自分の運が悪いだけなのであれば自分など捨てたい。
心を無くし、ただ目的を果たす機械でありたい。
そうして彼は自身を神へと変える装置、マスクを被るのだった。
○fpwnet
https://firepro-w.com/item/detail/274955
○紹介動画
オリジナル選手紹介「フォルティス=マキナ」【ファイプロW】 - YouTube
○ファイプロ広場
https://soryu.xsrv.jp/fp_square/wrestler_disp_1.php?w_uid=795
○制作メモ
90年代前半の頃の全日本プロレスがキッカケでプロレスにハマったんですが、渕正信や小川良成が連続して繰り出すバックドロップを見て、徹底的で容赦の無い鬼だ…(かっこええ)と思って見てたんですよね。
そういうことやる選手作ろうと思って技を組んでいってるうちに、まるで殺戮マシーンやで…ってなって、マシーンといえばストロングマシーン!ってなって、そこをどうこう考えてるうちにマキナとなって結果こうなりました。
どうにも器用に生きられない、人生が行き詰まってしまったと感じる、悩みや怒りなど負の感情を持った人間の行き場の1つがプロレスなのかなと思ったりするのですが、そういうのもあってか彼を見てるうちにこういう設定になっていきました。
こういう背景があるんだなと思いながら彼の試合を見て、色々感情移入できたらなと思います。
自分が感情移入するため、台詞上手く思いつかないのを補完するためにいつもこういうの書いてしまいます。
考えるの楽しいし、こういう人達が少しでも救われてくれたら良いなと思ったりしてます。