唐突に思いついたやつ書いときます。
こんなの作れないので。
昔マスクマンとして人気だったが、マスカラコントラマスカラ戦に破れたため、今は素顔で活動しているベテランレスラーA。
肉体は衰え、いまや若手の壁に徹することが多い。
ある日の前座試合後、観客との楽しいマイク交流をしていたところへ、ドラム式洗濯機を台車に乗せた謎の覆面大男Jと博士みたいな男Kがやってくる。
お前みたいな終わりかけの奴はこの実験に相応しいと言われるやいなや大男Jに捕まり、Aはドラム式洗濯機に入れられて運ばれていってしまう。
そして一ヶ月後。
いつの間にか公式サイトやSNSからも存在が消滅しており、団体や選手達からもAは最初からいなかったかのような扱いになった頃。
謎の大男Jがタイトルマッチに勝利した所に、二人組が現れる。
それは洗濯機に入れられたベテランの男Aと、その男が昔被っていたマスクを被っている男Bだ。
そのマスクマンB。
マスクは勿論の事、体格などが若い頃のベテランレスラーAにあまりにも酷似していた。観客は大歓声。
しかし、選手や団体側は誰も彼らのことを知らない。
二人組は驚いた様子だったが、ベテランレスラーAはマイクを取り「そういうことか……お前らの思うようにはさせない!俺が、俺達が正してやるぞ!」と言い放った。
その後、様々な取材を断り二人は去っていく。
それからAとゆかりのあった選手に話しかけるも全然覚えていない。
戦うっきゃない!ってことで試合。
当時の動きを再現するBに相手もつられて当時の名シーンが再現されていき、観客は大熱狂!
時にはAとタッグを組んだりして戦いを続けることで、対戦した選手達も彼のことを思い出していく。
過去に遺恨のあった相手とも戦いを通して和解していった。
いよいよ運営側からも思い出されつつあったある時、大男Jと博士Kが現れた。
ベテランAは大男Jと博士KにマスクBとのタイトルマッチ要求、負けたら全てを説明しろと迫る。承諾。
激しい激闘の末、見事マスクBが勝利!
ベテランAが言う。
俺はあの洗濯機のせいで過去に飛ばされた。
そこで俺がマスクを脱ぐ羽目になった真相を知ったぞ!
そこで俺は当時の俺Bに会って忠告をしたんだ。
そしたら見事Bはコントラ戦で勝った。
だが、その瞬間俺達2人はこの未来に来たんだ。
そうしたら俺を洗濯機に入れた大男がチャンピオンで誰も俺達の事を知らない。
一体これはどういうことなんだ!俺達は勝ったぞ!
さあ真実を話してもらおう!
博士K。
お前…それを話してしまったな。もう後には戻れんぞ。
分かった。話してやろう。だが、後悔するなよ。
お前が正気でいられるか保証できない。望んだのはお前だ。
そもそも、お前達が倒した大男J。
一体誰だかわかっているのか?
見たこともない他人だと思うか?
真実を知りたいなら、そいつのマスクを剥いでみろ。
ベテランAはマスクに手をかける。
マスクを脱がすと…
そこにには自分自身の顔があった。
身体は大きいものの間違いなく自分自身だった。
ベテランAは激しく動揺し、観客からもどよめきが。
博士K。
そもそもお前の隣にいるB、そいつは誰なんだ?
マスクを脱いだところを見たことあるのか?
おい、そろそろマスクを脱いでやったらどうだ?
ベテランA。
馬鹿なこと言うな!こいつは俺だ。若い時の俺だ。
マスクを脱ぐまでもないし、負けてないのにマスクを脱ぐわけが…
そう言いかけてる隣で躊躇なくマスクを脱いでいくB。
そこに自分の顔はなかった。しかし見慣れた顔だ。
イケメンC。
それはかつて弟子でありパートナー、そしてエースだった男であった…
実はベテランレスラーAが入れられたドラム式乾燥機はタイムマシーンで、彼は強制的に過去に飛ばされていた。
飛んだ先は彼がかつてマスクマンだった頃、マスカラコントラマスカラを行う前の時代であった。
事態を把握しようと探っていた所、偶然聞いてしまった。
実はマスカラコントラマスカラは負けるように仕組まれており、それを画策したのは自身の弟子Cであり、タッグパートナーとして面倒を見ている男だった。
話している相手はレフェリーも務める団体のマネージャー役D。彼もイケメン弟子Cの人気を上げて大金を稼ぐつもりだ。
弟子Cは自身が早く出世するため、マネージャーDは金のため、マスクマンAを貶めようとしていたのだった。
今思えば様々な偶然が重なり、アクシデントやレフェリングミスの多い試合ではあった。
それが実はこの二人が裏で結託していたから起きていたことだったのだ。
実際そのイケメン弟子Cはかたきをとる!と言って戦い、大激闘の末に勝利を掴み、それをキッカケに大人気のトップレスラーとなったのだ。
マスクを脱いでからはタッグも解消させられ、目立った活躍をすることもなくなったベテランレスラーAとなっていく。
これを知ったAはそうはさせないと、この時代の自分に接触。
陰ながらサポートすることでコントラ戦に勝利させる。
だが、接触を偶然知ってしまったCがマスクマンを打ちのめして入れ替わり、マスクマンBとなり変わっていた。
別の時代の本人同士が出逢ってしまったことでタイムパラドックスが発生。時空がねじ曲がってしまう。
打ちのめされたマスクマンAは人生の落伍者となる。恨みを晴らすべくマネージャーDと結託。怪しげな薬で凶暴化し、マイムマシーンを使って弟子Cに復讐するため暗躍していた。
何かと出てくるマネージャーDは博士Kを名乗って暗躍。
実態は様々な闇の組織と繋がり、怪しげな薬や発明の実験体を提供することで金を得ていた。
つまりはAもCも彼に利用されていたのだった…
…というストーリーを、地方か新木場辺りの会場を中心に活動する団体がチープながらもこだわって展開するの面白いかなとか考えたけど、どうやればいいかわからないし、そもそもこれは面白いのか?となったのでここで止めました。
せっかく途中まで書いてたので残しときます。
異世界系キャラのレスラーとかいるのかねぇ