Phantom.3

Phantom.3 メインイベント 長谷川 修二 vs ニック・エリオット

youtu.be 両者リングサイドにはチームメンバーが揃ってる。 一方は大将を勝たせるため。もう一方は大将を守るため。 大将を勝たせようと、一方は早々にイスをリング内に投げ入れる。ニック・エリオットは存分に揺さぶりをかけながら首に狙いを定める。 巧み…

長谷川修二の場合

最強のプロレスラーを目指すためにレスリングに打ち込む、というのは良くある話だ。 レスリング時代の練習が厳しかったせいか、入団してからも基礎体力には困らなかった。 受け身の習得には苦労したが、不器用ながらも信道進は良くしてくれた。 しかし、最強…

Phantom.3 セミファイナル 印西 & ヤッチー & マッチー vs パウロ & ティム & ブルーノ

youtu.be 印西はじっくりとレスリングで攻める。 ティムは顔面に強烈な攻撃を集中させる。 ヤッチーは力に任せてぶちかましていく。 ブルーノはいやらしくみぞおちを突いてくる。 マッチーの投げ技はキレがあって鋭い。 パウロは有り余るパワーで腰を攻め立…

ユニット抗争

クリムゾン・クラン 旧ヤマプロに所属していた4名が組んで生まれたユニットである。 発案者であり、旗手でもある長谷川修二が中心となり、主力体制にぶつかっていくことでタイトル戦線を大いに盛り上げた。 旧ヤマプロ崩壊後もユニットとしての活動は継続、…

Phantom.3 第五試合 レイ・トルメンタJr. vs レイ・トルメンタSr.

youtu.be 因縁の親子対決。 二人が観客に見せたのは凄惨なラフファイトではなく、クラシカルなルチャの攻防であった。 ジャベを仕掛け、投げ捨て、時には飛び技を挟む。 それはまるでお互いを確かめ合うかのような攻防だ。 しかし後半、二人の戦いは徐々にペ…

革新と保守

僕は、とうさんに憧れてルチャドールになりたいと思ったんだ。あの頃のとうさんは格好良かった。あんな風に強くなりたかった。 その頃の気持ちから何一つ変わってはいない。本質は一緒さ。 しかし、時代は移り行くんだ。僕らの技術は日々進歩している。 昔の…

Phantom.3 第四試合 葛西 & 行徳 vs ヤマプロ & ツチグモ

youtu.be 一瞬の丸め込みにより、行徳はフォールされてしまった。 かなり攻勢ではあったはずだが、巧みなタッチワークに翻弄され、ファントム・ヤマプロの撹乱により隙が生まれ、そこをツチグモに狙われた形となった。 呆然とする葛西琢磨と行徳恭二。 そこ…

うわのそら

葛西琢磨と行徳恭二は、ステージ裏で出番を待っていた。 今日の対戦相手はツチグモとファントム・ヤマプロ、両者とも曲者である。 葛西は熱心に行徳と作戦を練ろうとしているのだが。 「ここは危ないから反対に動いて……って、ちょっと聞いてんの?」 「ああ…

Phantom.3 第三試合 グレート・白斗 桃 vs ひばり

youtu.be 時折エルボーの打ち合いで出方を伺う場面も見られたが、お互いを探り合うような、じっくりとしたレスリングの攻防が続く。しかし、グレート・白斗桃のドロップキックをきっかけに、飛び技を交えたスピーディーな展開へと試合は切り替わった。目まぐ…

雲雀の囀り

ひばりの苛立ちは、囀りと言うには些かけたたましくあった。 「師匠、これはどういうことなんでしょう?」 雑誌の記事を突きつけられても、ラビット司はいまいちピンときていない。 「これって、グレート・白斗桃のコーチをするって記事だろ?それがどうした…

Phantom.3 第二試合 妙典 & 大太郎坊 vs 信道 & 重田

youtu.be 恋女房と呼ばれた男は力任せにぶつかっていった。 エースと呼ばれた男は容赦なく巨体を投げ捨てた。 技を極めし男は自分の技術に頼るしかなかった。 妖怪を演じる男は妖怪を突き通すしかなかった。 それぞれができることを全力で表現してみせる。 …

特異な二人

1人は規格外の身体を持つ男。 1人は極限に高めた技を持つ男。 並外れているが故に、世間には馴染めないでいる。 必要とされたのは非日常を見世物にする世界。 自身の望む姿とはかけ離れた自分を演じる日々。 本当の自分を望むものは自分自身のみ。 非日常…

Phantom.3 第一試合 熱波 猛 vs ノーマン・オブスキュラ

youtu.be 手練れであるノーマン・オブスキュラとのグラウンド対決は一進一退かのように見えていた。それだけ熱波猛は自身をコントロールできていた。激しい攻防に会場からはどよめきが起こる。しかし、それでもやはり徐々にノーマンがペースを握るようになっ…

研鑽への道

「貴方はもっと自分の体格を活かした方が良いんじゃないかと思いますよ。」 ファントム・ヤマプロは熱波猛に諭すように言った。 「自分は何事においても基本が大事だと思うッス。体格を活かすためにもレスリング技術の向上は必要だと考えてるんスよ。」 「な…