内城信敏は何より無駄を嫌う。
柔道を習い、キックボクシングに打ち込み、プロレスに入門。
思い立ったら身近にあった。考えてる暇なんて無いんだ。
恵まれた身体を活かして生きていくのに最短を選んでいる。
デビュー間もなく所属団体が潰れても止まってはいられない。
上がれるリングを探していたらメキシコでマスクを被っていた。
無駄だらけの毎日にウンザリしていた時、日本から連絡が。
かつての先輩も所属しており、スタイルは自由らしい。
俺は無駄の無いハイスパートな試合をやりたいんだ。
俺は俺の思うままに生きるため、常に最短を選んだ。
24-my-showは誰よりも目立ちたい。
演劇よりプロレスの方が性に合っていると感じてる。
厳しいトレーニングも苦にはならなかった。
しかし解せない。自分が一番ではないことだ。
誰よりも観客を盛り上げ、誰よりも注目されている。
しかし、メインを張ることはない。殆ど前座だ。
理由は若いから。デビュー間もないから。まだ早い。
人気と実力以外に一体何が必要だというのか。
俺は俺の活躍できる場所を求めて旅立った。
俺のショータイムを世界が待っているはずだから。
二人は異なるようで、何処か似ているような気がする。
ここは夢の、ここは何処か、夜明けを抜けて。