Phantom.4 メインイベント 印西 & 長谷川 vs パウロ & ニック

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死力を尽くした戦いを制したのはシュプリームだった。

ニック・エリオットはマイクと通訳を要求している。

 

「見ての通りだ!

今日は俺達の二連勝、実力通りの結果を見せたんだ。

前回は調子が狂って二連敗してしまったがな。

これが本来の、順当な、正当な、実力差なんだよ。

 

俺達は誰だ?シュプリームだ。至高の存在だ。

それがお前たちのような奴等に負けるわけがないんだ。

 

だがな、俺は気にしているんだ。前回負けてしまったことをな。

あの負けを取り戻さないと気が済まないんだ。

お前らだってそうだろ?納得いってないだろ?

観客だって納得いってないはずだ。俺は全員に認めさせたい。

 

なあ、次の大会、俺達の決着戦といこうじゃないか。

総力戦だよ。全員で死闘を繰り広げるのさ。

それこそ命懸けでな。それぐらいやらないと熱くならない。

 

賭けるんだよ、大事なものを。お前達は……絆か?

ならば決まりだ。お前らは負けたら解散しろ。

俺達は本気だ。お前達はどうなんだ?逃げるか?」

 

長谷川修二もマイクを握る。

 

「よく喋る奴だ。だが、認めさせたいのは俺も一緒だ。

いいだろう。俺達はそれを賭けよう。お前らはどうだ?

お前らは騒がしい。負けたら、このリングから追放だよ。

俺は危険な赤だ。お前達を夜へと送る夕陽となるぞ。

お前達こそ逃げるなよ。俺は、本気だ。」

 

通訳を聞いたニックはにやつきながら、リングを引き揚げていく。

 

クリムゾン・クランは解散をかけて、

シュプリームは追放をかけて戦う。

 

観客の前で行われた思わぬ展開は覆しようがなく、

今後の展開を新たに練り直すしかなくなってしまった

ファントム・ヤマプロなのであった。