ウエイトトレーニング後の熱波猛とファントム・ヤマプロは、次の試合に向けての作戦を練っていた。
「先生と組めるなら負ける気がしないッスね。自分も全力でサポートしますんで。」
「いやいや、それじゃこの試合の意味が無いですよ。サポートするのは私。勝ち負けよりも貴方の経験のための試合ですからね。」
「すいません。でも、相手はジュニアの二人ッスからね。自分の力で押し切るッスよ。」
「ジュニアだからと侮ってはいけません。体格差を埋める技や、力を封じ込めるスピードがあれば、ヘビー級の貴方とはいえ敵うものではないですよ。今回の課題はスピードで上回る相手とどう戦うかです。」
「分かりました。でも、対戦相手の二人の、トルメンタJr.とSr.って前回仲悪かったじゃないですか。今回は試合になるんすか?」
「むしろお互いを認め合った親子ですからね。これまで以上の連携を見せてくるかもしれませんよ。当然私だって油断はしません。」
「自分、この試合で対応力に磨きをかけるッス。力を使ってスピードを封じ込める……挑戦してみるッス!」
果たして熱波が見事ステップアップを図るのか?トルメンタ親子の絆が上回るのか?ファントム・ヤマプロの幻術は発動するのか?
試練の第二試合がスタートする。